マーケット環境の理解

TTSとTTBとの違い(円とドルとの交換レートの話)

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外貨預金や外貨建ての金融商品の価額は米ドルやユーロ、英ポンドなど外貨(日本円以外)の通貨単位で表示されています。
これらを日本円と交換したい場合には交換レート(為替レート・為替相場)を使って外貨を日本円に変換することになります。

この為替レート(交換レート)には一般にTTSと呼ばれるものとTTBと呼ばれるものとの2つがあります。

TTSとTTB
TTS TTSとは対顧客電信売相場(Telegraphic Transfer Selling rate)のことを言います。銀行が顧客に外貨を売る(Sell)ときのレートであり、顧客から見たときは外貨を買う(円を売ってドルを買う)時に使用される交換レートとなります。
TTB TTBとは対顧客電信買相場(Telegraphic Transfer Buying rate)のことを言います。銀行が顧客から外貨を買う(Buy)ときのレートをであり、顧客の側から見たときは外貨を売る(ドルを売って円を買う)時に使用される交換レートとなります。

具体的に考えてみましょう。
たとえば、銀行に外貨預金を行う場合はTTSを使って円を米ドルなどに変換し(銀行はドルを顧客に売っているのでTTS)、銀行の外貨預金を円にして引き出す場合にはTTBを使って米ドルなどを円に変換(銀行はドルを買っているのでTTB)します。
一般にTTSはTTBより高い金額となります。たとえばTTSが1ドル101円の場合、TTBは1ドル99円となります。
これは銀行は1ドル99円で円を買い、1ドル101円で円を売っていることになります。この差額2円が銀行の利益となります。

例題解説

(問題)
以下の設問に正か誤を答えなさい。

TTSとは対顧客電信売相場のことをいいます。これは銀行が顧客に外貨を売るときのレートとなります。またTTBとは対顧客電信買相場をいいます。銀行が顧客から外貨を買うときのレートとなります。

解答:正

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