企業物価指数とは、企業間で取引される財に関する物価の変動を指数化したものをいい、日本銀行により毎月公表されます(たとえば2015年の平均値を100として当該月次の物価を比較計算し指数化する)。
企業物価指数は国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数によって構成され、財の需給動向を把握し、景気動向ひいては金融政策を判断するための材料を提供します。
企業物価指数は上記のとおり財に関する物価の変動を指数化したものですので、財の価格に直接的な影響を与える国際商品市況や外国為替相場の影響を受けやすい傾向があります(物価変動指数にはサービスは直接的には反映されません)。
(参考にした情報:総務省統計局ホームページ「17A-Q01 企業物価指数(http://www.stat.go.jp/library/faq/faq17/faq17a01.html)」)。
例題解説
(問題)
以下の設問に正か誤を答えなさい。
企業物価指数とは、企業間で取引される商品の価格変動に焦点を当てた指標であり、日本銀行が公表している。主に国内の財に関する価格変動に焦点を当てているため、国際商品市況や外国為替相場の影響は受けにくい傾向がある。
(2018年1月3級実技試験 問3を参考に当ホームページで一部修正を加えた問題です)。
(解説・解答)
企業物価指数は、企業間の財・商品などの価格の変動に焦点を当てた指数です。国際商品市場や為替相場の変動は原油価格やその他輸出・輸入財の価格に影響を与えるものであり、当然に企業間の財や商品の価格変動に大きな影響を与えるものと考えられます。
解答:誤