所得税の仕組み

事業所得とは(基本用語と計算)

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事業所得とは、農業や漁業、製造業・建設業・卸売業・小売業・サービス業などの事業を営んでいる人がその事業から得られる所得をいいます。
自らお店を経営している人やフリーランスの方など、いわゆる個人事業主が事業から得られる所得をいいます。

事業所得:個人事業主が事業から得られる所得

事業所得の金額は、総収入金額から事業をおこなうにあたってかかった必要経費を差し引いて算定します。
総収入金額とは、一般的には事業上の売上高が該当しますが、直接的には事業上の売上高ではなくても事業に付帯する収入もこれに含まれます(たとえば小売店の場合、商品の売上高のみならず、商品が事故や災害などにより損失を受けた場合に支払われる保険金や損害賠償金などもこれにあたります)。

必要経費とは、上記の収入を得るために直接必要な売上原価(販売した商品の仕入れ原価)やお店の家賃・従業員の方に支払った人件費・水道光熱費など、事業を行うにあたってかかった出費がこれにあたります。

事業所得=総収入金額-必要経費

例題解説

(問題)
個人で八百屋を営むAさんの令和元年度の売上高は1,000万円、野菜の仕入代金が500万円、お店の家賃や水道光熱費などその他の経費の総額が100万円であった。
Aさんの令和元年度の事業所得をもとめなさい(問題文以外の要素は一切考慮しない)。

(解説・計算過程)

事業所得:売上高1,000万円-仕入代金500万円-その他の経費100万円=400万円

(解答)400万円

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