テレビやネットのニュースや新聞などでGDP(ジー・ディー・ピー)という言葉を聞いたことがあると思います。
GDPが良くなれば景気がいいんだな、逆にGDPが悪くなると景気が悪いんだなということくらいは想像はつくのですが、ではこのGDPとは具体的にはどのような指標をいうのでしょうか?
GDP(日本語では「国内総生産」といいます)とは、日本や世界各国の経済の大きさや成長率などを知るうえで重要な指標で、国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額をいいます。
付加価値とは簡単にいえば、新たに生み出された価値をいいます。たとえば材料を加工して製品にすれば材料をそのまま販売するより高く売ることができますが、これは生産活動により新たに価値(付加価値)が生み出されたことをいいます。
すなわちGDPとは国内で生み出された付加価値の合計を表す指標ということになり、GDPが大きいほどその国の経済活動や経済規模が大きいことを意味します。
なお以前はGNP(国民総生産)という指標がつかわれていました。GDP(国内総生産)とGNP(国民総生産)との違いについては、合計される付加価値の生産単位が国民(日本企業が海外で生産したものなどを含む)か国内(海外生産は含まず、あくまでも国内の生産のみを見る)かの違いとなりますが、GDPの方が国内の経済力や景気状況を見るのにより適していることから、現在では主にGDPが用いられます(参考にした情報:内閣府ホームページ「GDPとGNI(GNP)の違いについて(http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/otoiawase/faq/qa14.html)」)。
例題解説
(問題)
以下の設問に正か誤を答えなさい。
GDPとは、日本の経済力や経済成長を表す重要な指標であり、国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額をいい、これには日本企業が海外で生産したモノやサービスの付加価値も含まれる。(当ホームページで作成した問題です)。
(解説・解答)
GDPは国内総生産を意味し、日本企業であっても海外で生産したものやサービスの付加価値は含みません
解答:誤