消費者物価指数とは、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格(消費税込)の変動を指数化したものをいい、総務省により毎月公表されています(2015年など、直近の5の倍数となる年を基準年と定め、この基準年の物価の平均値を100とし、これに対し今月の物価はどのくらいなのかを比較計算し指数化したものをいいます。たとえば「2015年の物価の平均が100なら今月(2018年11月)の物価は103ですよ」とあらわしたもの)。
一般に物価は、経済活動が活発なると(景気がよくなると)上昇し、逆に経済活動が停滞し(景気が後退すると)低下する傾向があります。したがって各世帯の購入する財やサービスの価格水準をあらわす消費者物価指数は、「経済の体温計」とも呼ばれ、政府が経済政策を的確に推進する上で極めて重要な指標となります。また国民年金や厚生年金などの給付水準を見直す際などにも利用され極めて重要な意味を持ちます。
なお、総務省の公表する消費者物価指数には、総合指数(CPI)のほかに、生鮮食品を除く総合指数(これはコア指数やコアCPIと呼ばれることもあります)、および生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコア指数やコアコアCPIと呼ばれることもあります)とがあります。
コア指数やコアコア指数は、天候などの影響を受けやすい生鮮食品や、海外要因の影響をうけるガソリンや電気・ガスなどのエネルギー関連を除くことにより、消費者物価の基調(インフレやデフレの基調)をより的確に見るのに適しています。
(参考にした情報:総務省統計局ホームページ「消費者物価指数に関するQ&A(http://www.stat.go.jp/data/cpi/4-1.html#A1)」)。
例題解説
(問題)
以下の設問に正か誤を答えなさい。
消費者物価指数とは、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標で、日本銀行から毎月発表されている。
(2017年1月3級実技試験 問3を参考に当ホームページで一部修正を加えた問題です)。
(解説・解答)
消費者物価指数とは、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標で、総務省から毎月発表されている
解答:誤