新聞やニュースなどをみていると完全失業率(かんぜんしつぎょうりつ)という言葉をよく聞くと思います。
完全失業率が上がれば就職先があまりなく、逆に完全失業率がさがれば就職先が増えているというのは感覚的にわかるですが、この完全失業率とはいったいどのような指標をいうのでしょうか。
完全失業率とは、15歳以上の労働意欲のある人(これを労働力人口といいます)のうち、職を探しているのに職のない人(これを完全失業者といいます)が占める割合をいいます。完全失業率は以下の算式によって求めることができます。
完全失業率=完全失業者数÷労働人口×100(%) |
たとえば15歳以上で労働意欲のある人が100人いる町で、職探しをしている人が10人いればこの街の完全失業率は
完全失業率:完全失業者数10人÷労働人口100人×100=10%
となります。
完全失業者数や完全失業率は総務省統計局が毎月実施している労働力調査によって公表されています。
完全失業率の増減は景気の動向などを知る上で非常に重要な指標となります。
(参照:総務省統計局HP「16A-Q01完全失業者数及び完全失業率(https://www.stat.go.jp/library/faq/faq16/faq16a01.html)」
例題解説
以下の文章について正誤を判定しなさい。
完全失業率は総人口に占める完全失業者の割合をいう
(解説)
完全失業者は労働人口(労働意欲のある15歳以上の人口)に占める完全失業者数の割合をいいます。労働人口には14歳以下や学生などの理由で労働意欲のないものなどは含まれません。
(解答)誤