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定期保険特約付終身保険の基礎

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定期保険特約付終身保険とは、終身保険(ベースとなる保険)にオプションで定期保険が付いた保険をいいます。

終身保険は保険期間が一生涯続く保険ですが、生涯受け取ることができるかわりに掛け捨ての定期保険などと比べて支払うべき保険料が高くなるというデメリットがあります(終身保険で定期保険と同額の保険料を得ようとした場合、定期保険より高額の保険料が必要となります。いっぽう、同じ保険料の支払いであれば定期保険のほうが終身保険より高額の保険金をうけることができることになります。)。

保険契約者に独立前のお子様などがいらっしゃる場合、終身保険の保険金だけではお子様や残された家族に十分な保険金が支払われないということになってしまうかもしれません。
そこで、終身保険に一定の期間だけ定期保険を上乗せした保険である定期保険特約付終身保険を利用し、一定期間だけ(例えばお子様が独立するまでの期間など)オプションで定期保険をつけておけば、この期間にもしものことがあっても残された家族に十分な保険金を残すことができることになります。

全期型と更新型

定期保険特約付終身保険には保険料の払込期間の全期間にわたって定期保険特約が付く全期型と、保険料の全払い込み期間のうち一定期間だけ定期保険の特約をつけ、その一定期間が経過した場合には更新することができる更新型とがあります。更新型は初期の期間は保険料が安くなりますが、更新を重ねるごとに保険料が高くなっていくという特徴があります。

全期型と更新型
全期型 保険料の払込期間の全期間にわたって定期保険オプションが付く。
更新型 一定期間だけ定期保険の特約をつけ、その一定期間が経過した場合には更新することができる。更新のたびに保険料は高くなっていく(受け取ることができる保険金を同額と考えた場合)。

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