保険は保険契約をする多くの国民にとってもしもの場合の備えであり、保険会社の経営状態は長期的に安定したものであることが求められます。
もし保険会社が保険以外の業務に手を出し多額の損失を被った場合、大きな社会不安や混乱をもたらすことが予想されます。
そのような事態に陥らないように、保険会社を規制する保険業法では、保険会社が保険以外の業務へ進出することについて大幅に制限を設けております。
これを保険会社の専業主義といいます(保険業法第100条ほか参照)。
また生命保険と損害保険との2つの事業を同時に行うこともできません(保険業法第3条第3項参照。ただし生命保険会社もしくは損害保険会社の子会社が内閣総理大臣の許可のもと、相互に事業を行うことは可能です)。
例題解説
以下の設問に正か誤を答えなさい。
保険会社は経営基盤の強化が求められることから、他の事業に積極的に拡大し、持続的な収益の確保がもとめられている。
(解答)
保険会社の経営状態は長期的に安定したものであることが求められ、他の業種に拡大することによる不測の損額を回避する必要があるため、保険会社が他の事業を営むことは大幅に制限されています。
誤